免許をお持ちの皆さん全国の年間交通事故死者数はご存じですか?
元号が平成から令和に変わっても、交通事故は変わらず全国各地で起きています。
交通事故死者数などの数字を知り、日々の交通事故防止に役立ててください。
令和元年(平成31年)交通統計
全国の交通事故件数
381,002件(前年比-49,599件)
全国の交通事故死者数
3,215人(前年比-317人)
内65歳以上 1,782人(前年比-184人)
全国の交通事故負傷者数
460,715人(前年比-65,131人)
都道府県別交通事故死者数
1位 千葉 172人 | 11位 福岡 98人 |
2位 愛知 156人 | 12位 新潟 93人 |
3位 北海道 152人 | 13位 岐阜 84人 |
4位 兵庫 138人 | 14位 栃木 82人 |
5位 東京 133人 | 15位 岡山 75人 |
6位 神奈川 132人 | 15位 広島 〃 |
7位 大阪 130人 | 15位 三重 〃 |
8位 埼玉 129人 | 18位 熊本 69人 |
9位 茨城 107人 | 19位 宮城 65人 |
10位 静岡 101人 | 19位 長野 〃 |
21位 鹿児島 61人 | 30位 大分 41人 |
21位 福島 〃 | 32位 秋田 40人 |
21位 群馬 〃 | 33位 宮崎 39人 |
24位 滋賀 57人 | 34位 青森 37人 |
25位 京都 55人 | 35位 沖縄 36人 |
26位 香川 47人 | 36位 富山 34人 |
27位 山口 45人 | 36位 佐賀 〃 |
27位 岩手 〃 | 36位 奈良 〃 |
29位 愛媛 42人 | 39位 和歌山 33人 |
30位 徳島 41人 | 39位 高知 〃 |
39位 長崎 33人 |
42位 山形 32人 |
43位 福井 31人 |
43位 石川 〃 |
43位 鳥取 〃 |
46位 山梨 25人 |
46位 島根 〃 |
月別交通事故死者数
月 | 死者数 | 前年比 | 一日当たり |
1月 | 265人 | -53人 | 8.5人 |
2月 | 210人 | -35人 | 7.5人 |
3月 | 261人 | -21人 | 8.4人 |
4月 | 266人 | -4人 | 8.9人 |
5月 | 210人 | -43人 | 6.8人 |
6月 | 206人 | -29人 | 6.9人 |
7月 | 229人 | -51人 | 7.4人 |
8月 | 278人 | -18人 | 9.0人 |
9月 | 293人 | +14人 | 9.8人 |
10月 | 313人 | -25人 | 10.1人 |
11月 | 328人 | +2人 | 10.9人 |
12月 | 356人 | -54人 | 11.5人 |
計 | 3215人 | -317人 | 8.8人 |
令和元年の交通事故の特徴
令和元年の交通事故では高齢運転者が起こす重大事故が目立ち、連日ニュース等で報道されていました。
65歳以上高齢者の交通事故死亡者も約55%と半分以上にもなります。
教習所で行われている高齢者講習を受けられた方も『自分は本当に運転免許証が必要なのか』と考える方も増えていました。
運転免許証を必要としない人には運転免許証の自主返納という選択肢もあります。
身分証として運転免許証を使っていた人は代わりとなる【運転経歴証明書】というものを申請することもできるので病院や市役所などで困ることはないでしょう。
自分の家族の中に運転が心配だなと思う方がいれば、家族を守るためにも進めてみることを一考してください。
そして、都道府県別の交通事故死者数で愛知県が17年ぶりにワースト1位を返上しました。
私が愛知県の自動車教習所で働いていた時はずっとワースト1位なのを学科教習のネタにさえしていたのですが、愛知県にとってはとても良いニュースになりましたね。
反対に千葉県は大変です、警察公安委員会からのプレッシャーが自動車教習所に来るのは確実ですね。
教習所側からすれば交通事故を減らすための特別な事なんてできません。今まで通り教習生に安全運転を教えていくだけです。
今思えば、交通事故を減らすための努力が十二分に出来ていない警察の怠慢を教習所のせいにしていた節も感じられます。
最後に
昭和23年の統計開始以来、交通事故死者数は年々減少しているそうです。
それでも1日約9人の尊い命が亡くなっています。
自動車自体の技術は日々進化しています。自動ブレーキ、踏み間違い防止、車線逸脱防止など先進安全運転装置と呼ばれる機能も今後車への装着が義務となるでしょう。
型の古い車に乗っている人や65歳以上の高齢運転者などはこの先進安全運転装置が付いている車に乗り換えることも一つの交通事故防止策といえます。
しかし、本当に大事なのは車を運転する一人一人の交通安全に対する意識だと思います。
運転免許証を持つ全ての人が交通事故防止に努めて交通事故ゼロを目指しましょう。